2008. 8-9
カラスが道で車に轢かれたらしい姿態をさらしていました。
崩れたカラスは黒い塊の“もつれ”でした。
この“もつれ”は私の制作の断面と似たものであるように私には映りました。私の制作は、もつれたその先の何かに垂直的に向かう意志であり、
死への恐怖とも憧れともつかぬ感情のへだたりのようなものです。もつれへだたれたその先の正体について、まだ私の知っている事はとても少なく、
“もつれ”をほどく事が必要なのか、あるいはそうした事が可能なのかどうかもまだわかりません。ただ、そこから立ち現れるものがその空間、
私たちの知っているはずの世界をも歪めてしまうという事がありえるように思え、私には今は制作を続ける事しかないのです。
2008.9 所沢ビエンナーレカタログ記載